中距離電車として置き換え予定のE235系の車両データ 16:15

さて、今日は数年後に首都圏の主力中距離電車として置き換え予定の新型車両E235系の車両データを見てみよう。


車両のベースは現行のE217系や山手線のE235系と同じとなるようだ。
車体はステンレス製で最高速度は120km/h。
山手線のE235系と同様、次世代列車情報管理装置の「INTEROS(インテロス)」が搭載される。
ちなみにこの装置は、電車が走るために必要な大量のデータを扱うとともに、車両搭載機器や設備を常時監視して、リアルタイムで地上にある指令センターに送信され、保守や故障の予知に役立てる事になっている。
そして車両は非常走行用電源装置も搭載される。
これは停電等の異常時に駅間に緊急停車した際に、近くの最寄り駅や電車から降りやすい場所まで蓄電池で走行出来るようになる。
ここ最近線路を歩かされる乗客が多かったので対策されたようだ。


で、動力のモーターなどの主要機器は仮に1系統が故障しても残りの1系統が機能し続ける2重系で設計され、故障に強い車両を目指す。
車内は空気清浄機は勿論、客室内に防犯カメラの設置、デジタルサイネージやドア開閉ボタンも全車両に導入。
さて、このデジタルサイネージとは、ドア上にある液晶画面で、E235系には21インチの大型液晶画面が搭載され、この画面には全て防犯カメラが設置される見込みである。


普通車の座席はグリーン車以外全てロングシート(レール方向の長い座席)となり、座席の幅は現行のE217系と比べて10cm拡大。
トイレは車いす対応の大型洋式となる。
そして2階建てグリーン車には、JR東日本普通列車グリーン車では初めてとなる無料公衆無線のLANや電源コンセントが各席に設けられる。
このグリーン車にも液晶案内表示と客室内に全て防犯カメラが設置される。


ちなみに各車両には車いすやベビーカーを使用する人、大きな荷物のある人でも使いやすいようフリースペースが設置される。


最後に車外に設置される行き先表示板はフルカラーの行先表示となる。


以上が数年後に首都圏を走る中距離電車の最新型E235系の内容だ。
ちなみに山手線は現在もE235系の投入が進められているけれど、東京五輪パラリンピックを控えた2020年春頃までには山手線を走る全ての車両がこの新型(グリーン車は無しw)に置き換わる予定となっている。


首都圏を走る通勤電車は少しずつ近未来型に近づいて来たな(笑)