偕楽園〜南崖の洞窟〜

芝生の広場から約3分、何やら鉱山みたいな坑口らしいものを発見。

完全に人工的に掘ったであろう穴である。

坑口の出入り口付近には鉄の柵がしてあり中には入れないようだ。
案内板があったので見てみよう。

どうやらこの穴は南崖の洞窟と言う名だそうで、約330年前のあの水戸黄門様、光圀公の時代から第9代藩主斉昭時代にかけ「神崎岩」と呼ばれたそうで、石を採掘した跡の一つでありこの洞窟は延長150mにも及んでいるそうだ。
ちなみにこの偕楽園には今も謎の部分が幾つかあるそうで、その代表の一つがこの南崖の洞窟。
園内南側の崖面下方に大きく深い穴が□を開けているこの洞窟は、入り□は格子柵で完全に閉ざされている。 園外東方の崖面にも同じような穴がいくつも今も開いているそうだ。
これらの穴は江戸時代に水戸籍が「神崎岩」と呼ぱれた石を笠原水道の岩樋等に使う為に採掘した跡で、南崖の洞窟については偕楽園水戸城の出城的役割を果たしていると言い伝えがある。
ちなみに南崖の洞窟は水戸城へ続いている抜け穴ではないか?など、いくつか諸説があるらしい。
そして1968年には鉱山や潜水、歴史等の専門家を加えて本格的な調査が実施され、その調査報告書には壁面はノミ跡が認められ人工的に掘った穴と判明したようである。
次回その4に続く。