奥只見シルバーラインを通る

福島県檜枝岐村から奥只見湖やダムに向かうには国道352号線から銀山平新潟県道50号線の奥只見シルバーラインを走る。
ちなみに奥只見シルバーラインは、嘗て日本最大の電源開発事業の為に国力をあげて資材運搬道路として開発され、昭和32年に開通した。
新潟県魚沼市(旧小出町)からの全長22kmの道路は、そのうち18kmが他に類を見ない19本のトンネルが連続する区間がある。
開通後は奥只見ダムの本工事や更に下流にある大鳥ダムの工事が続き、やがて奥只見の電源開発は当初の目的を達成する。
そしてダム完成後はその管理のみに利用され、この道路が一般に開放されたのは昭和44年に管理が電源開発から新潟県に譲渡されたことを契機とし、昭和46年に観光有料道路「奥只見シルバーライン」として盛大に開通したのである。
その後は奥只見湖自体が観光資源となったのに加え尾瀬への最短ルートとして、また並行する国道352号のバイパスとしても機能し、春スキーから夏の避暑、秋の紅葉までと三季に亘り愛される県下有数の観光道路となったのだ。
昭和52年には無料開放されると共に県道へと昇格し、そして奥只見シルバーラインは後に愛称され年間15万台が訪れる観光道路として現在に至る。
ちなみに当時の日本の一大ビックプロジェクトであった国営の電源開発となった奥只見シルバーラインは3年の年月と延180万人の労働力が投入され工期中の殉職者も44人にも上り、凍死や雪崩での死者が17人もあったという。
歩行者や軽車両も禁止の自動車専用道路の奥只見シルバーラインを全線走破してみたかったけれど、時間の関係上、銀山平からダムまでの往復のみとなってしまった。
お土産屋の背後に巨大なコンクリートの壁が見えた(笑)

ちなみに相棒がトイレに行ってる間に駐車場辺りをウロウロしていたら謎の石段があった。

あまり離れると迷子になりそうなので行かなかったけれど、この上も何やらダム関連の建物等もあったのでそれらに関係するのかも知れない。
解説文が多い内容だけれど、次回その3に続く。