サッカーの試合でPA内反則で直接退場によるルール説明 13:25

2018年6月19日(火)に行われた2018FIFAW杯サッカーロシア大会の大会6日目、グループH組初戦のコロンビア1-2日本の試合で、前半開始数分後に日本のカウンターからFW大迫がシュート、コロンビアのGKがそれを弾くと、そのこぼれ球にMF香川が素早くシュートをゴール枠内に放つ。


その放ったボールにコロンビアのDFカルロスサンチェス(スペイン、エスパニョール)が思わず手で止めてしまい主審は迷わず一発レッドを提示、試合開始まもないにも関わらず退場処分となった。


さて、今日はこのハンドの一発退場について書いてみよう(笑)
2016年にFIFA国際サッカー連盟がルールの改正が行われている。


そのルールには、相手チームの「得点、または、決定的な得点の機会」で、ボールにプレーをしようとしたもののPA内でファウルをしてPKを与えた場合には、レッドカードではなく、イエローカードで済ませるとある。
これによりルール改正によってGKはより積極的にプレーが出来る事になった。
ただし、この積極的なプレーでのハンドリングは例外となっている。


サッカー競技規則P101に記載されている「得点、または、決定的な得点の機会の阻止」の項目の最初に、 「競技者が意図的にボールを手や腕で扱う反則により相手チームの得点、または決定的な得点の機会を阻止した場合には反則が起きた場所に関わらず、その競技者は退場を命じられる。」と記してある。
これは競技者が相手の競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止した場面で、主審がPK(ペナルティーキック)を与えた場合には、その反則がボールをプレーをしようと試みて犯された反則だった場合に反則を犯した競技者は警告処分となる。
それ以外のあらゆる状況(例:押さえる、引っぱる、押す、または、ボールをプレーする可能性がない等)においては、反則を犯した競技者は退場処分させられなければならない、とある。


つまりコロンビアのDFカルロス・サンチェスのあの位置での手を使ったシュートブロックはハンドリングを取られた時点でPK&レッドカードはセットとなる。


今回のジャッジでは一部の国々では、一発退場は重すぎると議論がされていたけれど、ルール上には全く問題はないのだ。
これは主審では無くて反則を犯した選手の責任となる。
まあ、サンチェスはあの場面、焦って思わず手が出てしまったんだろうな…(笑)